ユビキタス・センサネットワーク関連
平均的ユビキタス環境計測システム
近年「ユビキタス・コンピュータ」という言葉が一般的になってきました。
これは、身の回りのいたるところにコンピュータなどの機器が存在し、
互いの通信で有機的に結合して機能することで、いままでの
コンピュータとはまったく異なる新しいタイプのコンピュータシステムとなる
可能性を秘めています。
ところがこのユビキタスなコンピュータで問題となるのが、
実際にコンピュータやセンサなどをどうやって配置するか、
ということです。
つまり多数のコンピュータやセンサを配置し、しかも相互に通信を
できるようにしなければなりませんが、これは非常に大変で大掛かりな
ことです。
そこで、やや手抜きな発想なのですが、私たちは日常生活の中で
いろいろなところへ移動します。
そして多くの人が、それぞれいろいろなところへ移動をすれば、
「平均的には」どこにでも、誰か人がいる、という状況が
できていることになります。
この研究では、このアイディアに基づき、動き回る人々が
センサなどを(ふだんは意識しなくても)持っていて、
それらの情報を統合することで、「平均的に」町じゅうに
センサがユビキタスに存在する、というシステムを作ってみよう、
というものです。
システム構成
USB接続型データ観測ユニット
実際に観測された温度分布図(公立はこだて未来大学学内)
定点観測プロジェクト
自作できるほどの比較的安価な気象観測機で身近な気象現象を
自分自身で観測し、
「自分で作って測って考える」ことを目指します。
データ発信型気象観測機"ecopicPLUS"
- 主な仕様:
- 観測データ: 気温(室内・屋外)・湿度(室内・屋外)・気圧、
風向・風速・雨量
- MPU: H8/3069F
- OS: uClinux/H8 (kernel-2.4)
- データ形式: E-mail発信(XML形式)
- 電源: 本体=+5V(ACアダプタから供給)・単3電池2本(室内センサ)
・太陽電池(バックアップ電源つき:その他のセンサ)
- 各センサとの通信方式: 433MHz帯無線通信
- 紹介ビデオ(MPEG, 9.3MB)
発表文献
- 秋田純一・戸田真志・木村健一・小野寺則行・原田茂芳,
「産学連携による電子百葉箱開発プロジェクト ecopicNET」,
情報処理北海道シンポジウム2002, pp.23-25, 2002.4.
- M.Toda, J.Akita, K.Kimura,
"Construction of Ubiquitous Weather Observation System,"
Proceedings of the 7th World Multiconference of Systemics,
Cybernetics and Informatics (SCI2003), Vol.I, pp.193-197.
- 池田貞幸他,
「自作観測機で測る地域環境とその可視化」
PCカンファレンス北海道2003論文集, pp.4-5, 2003.10.
関連リンク